試合前の緊張との向き合い方
「試合前になると急に不安になる」
「緊張して自分の力が出せない」
「負けたらどうしよう」
このようなことを試合前に考えてしまった経験はありませんか?
「緊張しない方法を教えてください。」
これは、スポーツメンタルコーチになって最も多く受ける質問かもしれません。

試合前になると、手が震えたりお腹が痛くなったり
頭が真っ白になってしまって自分のやりたかったことができない。
そんな選手もいるのではないでしょうか。
「もっと練習量を増やせばいいのかな?」
「もっとメンタルを強くして緊張しないようにしなければ」
そう考えてしまう選手もいるかもしれません。
でもここで大切なのは、「緊張しないこと」を目指すのではありません。
緊張していても、自分の持っている力を最大限に出し切れる状態を作ること。
これが、本番で自分の力を発揮するために必要な考え方です。
緊張が悪いものではない
どうして思うように体が動かないのだろう。
どうして本番で自分の持っている力が出せないのだろう
「できることなら緊張したくない。」
そう考えたことのある選手も多いのではないでしょうか。
ここで多くの方がしてしまう行動が、
” 緊張しないようにしようとする ”
「緊張すると力が出ない」
このように考えている方は少なくありません。
実は、この考えは選手本人だけではなく、
指導者や周りの方も無意識にもっていることがあります。
「緊張しないようにね」
「いつも通りやれば大丈夫」
そんな言葉が、「緊張してはいけない」という意識を強めてしまい
手が震えてしまったり、体が固まってしまい、
本来の自分の力を発揮することができないということがあります。
つまり、多くの人は
緊張=悪いものと捉えてしまっているのです。
緊張するということは
本気で競技と向き合っているということ
この試合のために努力を積み重ね、準備をしてきた証拠です。
大切な試合だからこそ、不安な気持ちになったり、心拍数が上がったり、体に力が入ったりします。
緊張していることは「自分の気持ちの弱さ」ではなく、むしろその試合を大事に思っているからこそ生まれる反応でもあります。
だから「緊張してはいけない」と考えるほど、かえって緊張に意識が向いてしまうことがあります。
だからこそ、今回、まずお伝えしたいのが
緊張することは、決して悪いことではないということ。
緊張していても、力を発揮できる方法
「緊張が悪いものではない」とはいえ、
「どうしたら試合前の自分を落ち着かせ、試合で自分の力が出せるのだろう?」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
実は、緊張には自律神経のバランスが深く関わっています。
心と体が活発なときに働く「交感神経」とお休みの時に働く「副交感神経」があります。
この二つは、状況に応じてバランスを取りながら働いています。
試合で力を発揮するには、ただリラックスすればいいわけでも緊張すればいいわけでもありません。
適度な緊張がある中で、自分のパフォーマンスを発揮する状態をつくることが大切です。
大切なのは、緊張しすぎて体に力が入っている自分をどう扱うかです。

では、緊張していても自分の力を発揮するにはどうしたらいいのか?
まず大事なことは、 自分はどうして緊張しているのかを知ることです。
みなさんは、自分がどうして緊張しているのかを考えたことはありますか?
『過去に試合でミスしてしまったから怖い』
『初めての経験でどうなるのかわからない』
『練習してきたことが出せるかが心配』
『負けることが怖い』など、
同じ「試合前の緊張」でも、その原因は選手によって違います。
だからこそ、『深呼吸したら大丈夫』『前向きに考えたら大丈夫』といった一つの方法では、うまくいかないこともあります。
大切なのは、
「なぜ緊張しているのか」
「緊張すると体がどうなるのか」を知ること。
そして自分に合った『心の整え方』を見つけていくことです。
「ただ緊張している」で終わらせてはいけません。
どんな感情も全てに意味があります。
あなたの緊張は、どんなメッセージを伝えているでしょうか?
試合前の気持ちのコントロール方法
自分を知るといってもなかなか試合直前だと
自分をコントロールすることは簡単ではないと思います。
ここで、試合前に自分の心を落ち着かせる一つの方法として呼吸法があります。

「4秒吸って8秒吐く呼吸法」
鼻から4秒息を吸って口から8秒ゆっくり吐く
これを繰り返し続けてみてください。
(椅子に座りながらもおすすめです)
まずは呼吸に意識を向けることで、試合の不安から少しずつ落ち着けるようになります。
いきなり本番でやると呼吸に集中しにくいかもしれないので
この心の落ち着く感覚を、普段から練習してみてください!
ただし、呼吸法は根本的な緊張の原因そのものを解決する方法ではありません。
根本的な緊張の原因も理解すること。
あなたの緊張には、あなたなりの理由がある。
その理由を知ることがパフォーマンスを変える第一歩となります。
スポーツメンタルでは何をするの?
ここまで読んで、
「自分がなぜ緊張してしまうのかわからない」
「試合前になるといつも同じことを考えてしまう」
「呼吸法を試しても本番ではうまくいかない」
そんな方もいるかもしれません。
緊張への対処法は、選手によって違います。
だからこそ、今一人で悩んでいるという選手は、誰かと一緒に自分の考えや感情を整理することも一つの方法です。
私の行っているスポーツメンタルコーチングでは、
『緊張しないようにする』ことを目指すのではありません。
「何に不安を感じているのか」
「緊張したときにどんなことを考えているのか」
「そのとき体や心にどんな反応が起きているのか」
「どうしたら自分らしくプレーができるのか」
こうしたことを一緒に整理しながら、自分に合った本番での心の整え方を見つけていきます。
緊張そのものをなくすのではなく、緊張していても自分のやるべきことに集中できる自分を作っていく。
そのためのサポートをしています。
一人で悩んでいてどうしたらいいかわからない方は、
一度体験コーチングを受けてみてください!
コーチングを受けてくれたアスリートの中には
『あの緊張感がどうしても嫌で、競技を辞めるか悩んでいましたが、どうして緊張するのか、自分自身を理解することによって、自分のするべき行動を考えることができて、プレーに集中できた。緊張って悪いものではないんだと感じることができました!』と伝えてくれた方もいます^^
「緊張をしない」から「緊張していても自分の力を発揮できる」へ。

アスリートのみなさんが心からスポーツを楽しめる世の中になりますように。
最後までみてくれてありがとうございました!
スポーツメンタルコーチ
上山珠美
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