スポーツにおける言葉の力
パフォーマンスを高める声かけとセルフトーク
言葉が脳や行動にどう影響するのか
選手のみなさんは、自分の目標に向かって努力を積み重ねていると思いますが
「私にはできない」「この目標を達成するのは難しい」
など、口癖のように発していることはありませんか?
実は、こうした何気なく使っている言葉が
無意識に自分の行動に制限をかけてしまうことがあるんです。
例えば、
「赤いリンゴを想像しないでください」
このように言われて想像しないことができますか?

考えないようにする前に、一度赤いリンゴを思い浮かべたと思います。
スポーツでも同じ。
「私にはできない」このような否定的な言葉は、
「できない自分」に意識が向きやすくなります。
声かけの仕方
ここでみなさんに意識してもらいたのが
『言葉の使い方』です。

水の入ったコップを持つ子どもに、
「水をこぼさないでね」という声かけをしたところ
約50%の子どもが水をこぼしてしまったのに対して
「コップをしっかり持ってね」という声かけをしたところ
80%弱の子どもが水をこぼさなかったという実験があります。
このように同じ意味でも、かける言葉によって変化があるということがわかります。
伝える言葉を肯定形にするということです。
私自身、つい娘に対して否定形を使いそうになるのですが・・(笑)
普段から声掛けには、かなり意識して声掛けをするようにしています。
このように同じ意味でも言葉の使い方を変えるだけで
結果が変わることがあります。
例えば、
「慌てないで」→「落ち着いてやろう」
「ミスしないように」→「一つずつ丁寧にね」
「失敗しないように」→「思い切ってプレーしよう」
このように言い換えるだけでも
避けたい行動ではなく
「今、自分が何をするか」その行動に集中できるようになります。

また、自分自身に対しての言葉の使い方も大切です。
「できない」と思った瞬間、
自分の考えが止まってしまうことがあります。
そこで、「どうしたらできるようになるか?」
と、問いかけてみてください。
すると、「何をしたらいいのか」「解決策」を考えることができます。
このように自分を前向きな行動へ導く問いかけ方を
コーチングの世界では、ポジティブアスキング(前向きな問いかけ)といいます。
「できない」で終わらせるのではなく、
「どうしたらできるようになるか」を考える習慣が
成長への第一歩となります。
最後に
言葉の力というのが理解していただけたかと思います。
言葉というのは、私たちの考え方や行動に少なからず影響を与えています。
だからこそ、普段から使っている言葉に目を向けて
「どのような言葉を使っているのか」というのを意識してみてください。
目標に向かって、自分を前に進める言葉を使いながら
一歩ずつ積み重ねていきましょう!
アスリートが心からスポーツを楽しめますように。

最後まで読んでくださりありがとうございました!
スポーツメンタルコーチ
上山珠美